
これまで私たちは有限会社 青空市場として、2004年より各地でマルシェを開催してまいりました。東京駅の行幸通りマルシェについては、今では、年間20万人を超える来場者を数え、この事業を支えてくださった多くの関係者に感謝するばかりです。それと同時に、社会において食の安全や農林水産業への関心が、着実に高まっていることを実感致します。
マルシェは消費者には良質な食材を、生産者には新たな販売チャネルを提供できることが大きな魅力です。しかし私たちがこの事業に関わる理由は、それだけではありません。都市におけるマルシェとは、生産者と消費者との貴重な出会いの場でもあります。
その食材は誰がどんな思いで作っているのか。それをどんな人が買い求め、何を感じているのか。そして生産と消費の現場で、今、何が起こっているのか。両者が交流することで、日本の食文化はもっと豊かになるはずです。
「一般社団法人 青空市場」が目指すのは、この生産者と消費者のつながりをよりダイナミックに、広範に展開することにあります。そして私たちの活動が、日本の農林水産業活性化の一助になればと願ってやみません。
代表理事を務める永島敏行は俳優として活動する傍ら、15年にわたってマルシェを主催してきただけでなく、自ら米作りを行い、農業の現場を肌で感じています。このたび副代表理事として加わったプロデューサーの残間里江子は、様々なメディアで活動し、幅広いヒューマン・ネットワークを構築してきました。
この二人が中心となり、今後はマルシェ事業をさらに充実させるだけでなく、そこで蓄積した生産者・消費者の情報をベースに、食にまつわる各種関連事業や社会活動にも注力していく予定です。地方自治体との協業、農林水産品の販売企画・コンサルティング、農業体験や自然体験に関するイベントなど、様々な食のシーンで私たちをお役立てください。